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堀込車庫の解体工事

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みなさんこんにちは!兵庫県宝塚市/加古川市の解体業者ウーバースペースです。

「傾斜地にある堀込車庫、解体したいけど費用が高そうで不安…」「解体後に土地活用するメリットって本当にあるの?」

このように、堀込車庫の解体工事に関して疑問や不安をお持ちではないでしょうか。

堀込車庫の解体工事は、一般的な平地の車庫解体とは異なり、地下構造や擁壁(ようへき)との関係から、費用も工法も複雑になりがちです。この記事では、堀込車庫の解体工事の費用相場、解体後のメリット・デメリット、そして具体的な手順と注意点を、地域一番を目指す総合解体業者の社長である私の実体験を交えながら徹底的に解説します。

この記事を読むと、堀込車庫の解体工事の費用を抑えるための具体的なコツや、解体後の土地を最大限に活かすための道筋が明確になります。特に、ご実家の建て替えを検討されているご家族、斜面地に建つ物件の売却を考えているご家族はぜひ最後まで読んでみてください!

堀込車庫の解体工事の費用相場と構造による価格の違い

堀込車庫の解体費用は1坪あたり8万円~12万円が目安

堀込車庫の解体工事の費用は、一般的な平地のガレージやカーポートと比較して高額になる傾向があります。費用の目安は、1坪あたり8万円から12万円が相場です。これは、木造や鉄骨造のガレージの坪単価が4万円〜8万円程度であることと比較すると、約2倍の費用がかかることになります。

例えば、車2台分の駐車スペース(約8坪)がある堀込車庫の解体工事の場合、解体費用は64万円から96万円が目安となります。ただし、これはあくまで本体の解体費用であり、周辺の地盤を安定させるための埋め戻しや土留め(どどめ)工事、大量に発生するコンクリートガラの処分費用などが加わるため、総額はさらに高くなることが一般的です。

構造体がRC造(鉄筋コンクリート造)である場合の費用変動

堀込車庫の解体工事は、ほとんどの場合、非常に頑丈なRC造(鉄筋コンクリート造)で造られています。このRC造の構造が、解体費用が高くなる主な原因の一つです。

RC造は、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたもので、強度が非常に高いため、解体には大型の重機や特殊なブレーカーが必要になります。この作業は時間がかかり、人件費や重機費用が木造や軽量鉄骨造に比べて大幅に増加します。さらに、解体時に発生するコンクリートガラは産業廃棄物の中でも重量が重く、運搬・処分費用が非常にかさみます。この廃材の処理費用だけでも、総費用のかなりの割合を占めることがあります。

堀込車庫の解体工事で発生する具体的な費用内訳

車庫本体の解体工事費と地中埋設物の撤去費用

堀込車庫の解体工事の見積もりは、主に以下の三つの主要な要素で構成されます。一つ目は車庫本体の解体工事費です。これは、RC造の壁、天井、床などを重機で破壊し、取り壊す作業にかかる費用で、坪単価で算出されます。二つ目は地中埋設物の撤去費用です。古い堀込車庫の解体工事では、予期せぬ地中埋設物(浄化槽の残骸や古い給排水管など)が見つかることがあり、これらは撤去と処分に別途費用が発生します。特に、擁壁と一体化しているような構造の場合、地盤に関わる作業が増えるため、費用に余裕を見ておく必要があります。

埋め戻し・土留め工事費と重機回送費のコスト

堀込車庫の解体工事で費用が高くなる特有の項目が、埋め戻し・土留め工事費です。車庫を解体すると、地下構造だった部分が大きな穴として残るため、将来の土地利用(駐車場や新築の基礎など)を考慮して、その穴を土で埋め戻す必要があります。この埋め戻し作業には、大量の良質な土(盛り土)の購入費と運搬費、そして締め固めるための転圧作業費が発生します。また、掘り込んだ土地の側面が崩れないようにするための土留め(山留め)工事も、安全確保のために必須となることが多く、これがさらにコストを押し上げます。さらに、大型重機を現場まで運ぶ重機回送費も、遠方からの運搬が必要な場合や、現場が狭隘な場合は費用が高くなる傾向があります。

堀込車庫を解体するメリットとデメリットを徹底比較

土地活用と資産価値向上に関するメリット

堀込車庫の解体工事には、以下のような土地の価値を大きく高めるメリットがあります。

建築設計の自由度が向上する:解体によって、擁壁の一部を兼ねていた車庫構造が取り除かれると、新しく建てる住宅の設計の自由度が格段に向上します。将来、家を建て替える際に、既存の車庫の制約を受けることなく、理想の間取りや配置を実現することが可能です。

土地の有効利用面積が拡大する:車庫の上のスペースだけでなく、車庫本体があった地下部分まで含めて土地全体をフラットに使えるようになるため、庭や駐車場、または新築の基礎部分として土地を最大限に活用できます。

不動産の売却がしやすくなる:堀込車庫付きの物件は、構造の複雑さや将来のメンテナンス費用、階段の上り下りなどのデメリットから、敬遠されがちです。解体して平坦な土地にすることで、買い手が見つかりやすくなり、物件の資産価値向上が期待できます。

雨漏り・浸水リスクから解放される:地下構造である堀込車庫は、経年劣化により雨水や地下水の浸水リスクがつきまといます。解体・埋め戻しを行うことで、この煩わしい浸水リスクや湿気によるメンテナンスの心配から解放されます。

工事費用と工期の増大に関するデメリット

一方で、堀込車庫の解体工事には避けて通れないデメリットも存在します。

総工事費用が想定以上に高額になる:先述の通り、堀込車庫の解体工事は坪単価が高く、埋め戻しや土留め、コンクリートガラの処分費が加わるため、数百万円単位の高額な出費となります。事前の見積もり以上に費用がかかる可能性を考慮し、余裕を持った予算計画が必要です。

工期が長期化する可能性がある:頑丈なRC造を解体する作業に加え、大量の土を搬入し、埋め戻しや転圧を行う工程は時間がかかります。さらに、解体後の地盤を安定させるための養生期間も必要となるため、一般的な平地での解体工事よりも工期が長期化する傾向があります。

行政手続きの煩雑化が伴う:堀込車庫が擁壁や土砂災害警戒区域に関わる場合、解体工事を行う前に自治体への申請や許可が必要となることがあります。これらの行政手続きは専門知識が必要で、着工までに時間がかかるため、計画通りに工事が進まないリスクが生じます。

周囲の地盤への影響を考慮する必要がある:車庫の構造が周囲の擁壁や地盤を支えている場合、解体によって地盤が緩んだり、周囲の構造物に影響を与えたりするリスクがあります。確かな技術を持つ業者に依頼し、地盤調査を慎重に行う必要があります。

堀込車庫の解体工事の失敗を防ぐための重要事項

信頼できる解体業者を見極めるためのポイント

堀込車庫の解体工事の成功は、業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。

RC造の解体実績と地盤工事の実績:過去にRC造の建物や地下構造物、あるいは擁壁に関わる解体工事の実績が豊富にあるかを確認しましょう。具体的な写真や施工事例を見せてもらうのが確実です。

埋め戻し後の土地活用まで相談できるか:解体後の土地を駐車場にするのか、新築の基礎にするのかによって、埋め戻しの仕様は異なります。解体後の土地の将来まで見据えた提案ができる業者を選ぶことで、後々の無駄な追加工事を防げます。

見積もり書の内訳が明確か:解体工事費、埋め戻し・残土処分費、重機回送費、諸経費などが一式ではなく、具体的な単価や数量で示されているかを確認しましょう。内訳が不明瞭な業者は、追加費用を請求するリスクが高いです。

解体後の土地の活用方法を決めておく必要性

堀込車庫の解体工事を始める前に、解体後の土地をどう活用するか、明確な目的を決めておくことが極めて重要です。

解体後の土地を駐車場にする場合は、地盤を固めるための砕石敷きやコンクリート舗装を行います。一方、将来新築を建てる予定がある場合は、家の基礎を乗せるために必要な地耐力(ちたいりょく)を満たすよう、高品質な土を使った埋め戻しと徹底した転圧作業が求められます。この活用目的によって、埋め戻しに使う土の質や、転圧の強度・回数が大きく変わり、それが直接工事費用に影響します。例えば、新築予定地への埋め戻しは、駐車場にする場合よりも費用が高くなる傾向があります。この目的を事前に業者に伝え、適切な工法で見積もりを出してもらうことで、将来の再工事を防ぎ、結果的にコストを抑えることができます。

まとめ

堀込車庫の解体工事は、RC造という構造の特性と、地下構造を埋め戻す必要性から、費用は高額になりがちです。しかし、解体を行うことで、建築の自由度向上や不動産としての資産価値向上、そして浸水リスクの解消といった大きなメリットが得られます。解体工事の成功と費用を抑えるためには、RC造や土木工事の実績が豊富な業者を選び、解体後の土地の活用目的を明確に伝えて、適切な工法と明確な費用の見積もりを得ることが最も重要です。私自身、これまで数多くの特殊な解体現場を見てきましたが、事前の計画と業者との綿密な連携が、お客様の満足度に繋がることを実感しています。

ウーバースペースでは、兵庫県を中心とした近畿エリアで、空き家・建て替えなどの住宅解体や、マンションビルなどの大きな解体工事をおこなっております。是非、兵庫の解体の事ならウーバースペースにお任せください!